第78回
天皇賞(春)
【G1】
2018年4月29日(日)京都競馬場3200m芝
激戦に名乗りを上げた登録馬の中から
鈴木健一の脳が導き出す現時点での「殿堂馬」を公開
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アルバート | チェスナットコート | ||
カレンミロティック | トウシンモンステラ | ||
ガンコ | トミケンスラーヴァ | ||
クリンチャー | トーセンバジル | ||
サトノクロニクル | ピンポン | ||
シホウ | ミッキーロケット | ||
シュヴァルグラン | ヤマカツライデン | ||
スマートレイアー | レインボーライン | ||
ソールインパクト |
※現時点での「殿堂馬6頭」です、最終的な結論は毎週の「殿堂馬」で公開します。
最強のステイヤーはどの馬か、
天皇賞(春)攻略戦
2018年4月29日(日)に開催される天皇賞(春)、
あなたがこのレースを攻略し的中を勝ち取るために、
【競馬の殿堂】鈴木健一による現時点での予想見解を公開。
「予想の結論」はいつも通り殿堂馬として公開しますが、
ここではその結論に至るまでの経緯を「鈴木健一の脳」としてお見せします。
出走馬が確定する前段階の予想、実はその中に、
予想構築する際の「考え方」が濃縮されているからです。
競馬を予想する時、鈴木健一は何を考えているのか?
あなたが予想構築する際の判断基準として活用してください。
どんな戦いになる?
スワーヴリチャードの完勝で終わった大阪杯。
春古馬3冠の第二戦、天皇賞(春)。
古馬中長距離の主役を簡単に譲るわけにはいかないという気合の入った面々たちが一堂に会します。
激戦必至の舞台に駆け上がってきたのは、、、
昨年2着は相手が悪かったとしか言いようがないシュヴァルグラン、一昨年キタサンブラックとハナ差の勝負を演じ大波乱の立役者となったカレンミロティック、前哨戦の阪神大賞典を勝ち、驚異的な長距離適性を見せるレインボーライン、あのキセキを下し日経賞を買ったガンコ、京都記念2着、香港ヴァーズ3着、そしてなぜか日経賞5着と何か不気味な匂いを漂わせるトーセンバジル、など、そうそうたるメンバーが淀の舞台で大激突します。
どうやって攻略する?
軸馬、相手馬共に「内枠で機動力のある先行馬」を据えて勝負。
天皇賞(春)が開催される京都3200mは、、、
道中のペースが展開を大きく左右し、
それによって上りが34秒になることもあれば36秒になることもあります。
メンバー構成を見てペース予想からしっかりやっていかなければいけないレースですね。 逃げる馬は3200mという長距離の間プレッシャーを受け続ける関係で厳しいレースになるでしょう。
ハイペースで逃げても自身が苦しくなり、
スローで逃げても決め手のある馬に差し切られるという展開になるからです。
ですが長距離戦だけに、決め手のみの勝負では勝ち切ることも難しく、
向正面でまくって押し切るか、2週目の坂からロングスパートをかけるのが勝ちパターンとなっています。
どのポジションから勝負を仕掛けるにしても、
勝負所で自ら動ける「機動力」は必須能力といえるでしょう。
天皇賞(春)の過去データから傾向を読み解くと、、、
・内枠
・キレ負け
この2点に注目して予想をしていくのがいいでしょう。
まず、内枠についてですが、
3200mという長丁場なレースだけに、できるだけ距離ロスなく周りたいものです。
ポジションは欲しいもののスタートからスタミナを削ることを恐れ、無理に出していく事はないでしょう。
スタート直後に上り坂が待っている本コースでは尚更ですね、やはり内枠が有利になってきます。
次に、キレ負けについてですが、
現在の競馬における短距離戦・中距離戦は、タメた脚が勝負の決め手になるレースが少なくありません。
※もちろん、長く良い脚を使える馬に限ります。
ですが、長距離戦においては、タメてキレる脚を持っていても、 上り34秒以上かかる距離の関係から、末脚を発揮し切れる馬は多くありません。
穴を狙うなら普段キレ負けしていても
長く良い脚を使える馬や、モサモサ上がってくる機動力のあるタイプの馬を狙うのが正解でしょう。
軸馬、相手馬共に「内枠で機動力のある先行馬」を据えて勝負。
特注産駒:
ハーツクライ、
ステイゴールド
特注騎手:
蛯名正義
産駒面で見ると、、、
ハーツクライ、ステイゴールド
年1度しか使われないコースですので、データの信頼性は高くありませんが、 ハーツクライ産駒は、過去にシュヴァルグラン、カレンミロティック、フェイムゲーム、ウインヴァリアシオンなど、多くの馬が馬券内に来ている傾向があります。
騎手面で見ると、、、
蛯名正義
フェノーメノでの連覇のイメージが強いですが、過去10年で4度も馬券に絡んでおり、 2015年には10番人気を3着にもってくる活躍も見せています。
- カレンミロティック
- リピーターが多いレースだけに前走5着でも完全に無視というわけにはいかない存在。何よりも一昨年この舞台でキタサンブラックとハナ差の死闘を演じたのは記憶に新しいでしょう。根性、スタミナは一級品。高齢馬という事でキレはないですが粘りはかなりのもの。時計のかかる展開になったら出番。
- クリンチャー
- 前走は前に付けたなという印象。3000m戦で入りの1000mが1.00.1という展開で4番手3着なら、まだまだ十分可能性を感じます。戦績や映像を見るからに京都は得意なのでしょう、今回の舞台は向いているはずです。ディープスカイ産駒の特徴としては距離が伸びれば伸びるほど回収率が高くなる傾向があり、その点からも期待できる一頭です。
- シュヴァルグラン
- 前走の大阪杯では忙しい展開になり持ち味を活かせず見せ場なし。何より2000mという距離もこの馬には短かったのでしょう。昨年はキタサンブラックが強く捉えきれなかったものの、例年ならあのレースであれば勝てたという強さでした。様々な事情から不可能だとは思いますが・・・鞍上は福永希望。
- チェスナットコート
- ハーツの仔らしく手前を変えてからの伸びは良いものを持っています。コーナーリングはさほど上手くは感じませんが、直線も長く軽い芝の京都の外回りなら問題ないように感じます。スタミナという点では3000m以上を走った経験はなく未知数なものの、2500mをギリギリ押し切ったガンコより高い可能性を感じます。
- トーセンバジル
- G2レベルで好走するイメージが強かった本馬ですが、香港ヴァーズではキセキにも先着し世界の一戦級と戦って3着と、力のあるところを見せました。舞台、展開がハマれば好走してくれる馬なのでしょう。その香港ヴァーズでは第3、第4コーナー中間からペースが上がりましたが、置いて行かれず追走できており、そこから伸びてもいました。この舞台はハマる可能性があります。
- レインボーライン
- 前走のステイの子供らしく長距離が強いのか、外枠に泣いた去年の天皇賞以外は連対しています。小柄な馬ですので「今年もどうか?」と思っていましたが、前走の馬体は大幅な成長っぷり、最近はキレ以上に伸びが出てきており、中長距離に強い体系になってきた印象もあります。週の初めに雨が降るのもこの馬向きですね、出来ればその影響が残って欲しいぐらいに思っているのではないでしょうか。
最強のステイヤーはどの馬か、
天皇賞(春)攻略戦
激戦に名乗りを上げた登録馬の中から
鈴木健一の脳が導き出す現時点での「殿堂馬」を公開
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アルバート | チェスナットコート | ||
カレンミロティック | トウシンモンステラ | ||
ガンコ | トミケンスラーヴァ | ||
クリンチャー | トーセンバジル | ||
サトノクロニクル | ピンポン | ||
シホウ | ミッキーロケット | ||
シュヴァルグラン | ヤマカツライデン | ||
スマートレイアー | レインボーライン | ||
ソールインパクト |
※現時点での「殿堂馬6頭」です、最終的な結論は毎週の「殿堂馬」で公開します。